実践からのアドバイス

友引の葬式しない?

あんしんサポートは友引の葬式を結構な頻度で行っています。本来「友引」とは今の七曜一週間の月、火、水…と同じ、六曜のひとつでしかありません。

友引は宗教者も空いてますから日程も楽、友引の午後に葬式、その後は夜までゆっくりお別れ、翌日朝一番で火葬なら比較的空いてます。

返礼品にお茶は駄目

浄化作用があると「お茶」を香典返礼で使う業者は多いですが僕は勧めません。葬式で貰ったお茶は不味くて飲めない――、って聞きませんか?

これ当り前なんです。お茶好きは100g1万円のお茶を平気で飲んでますから、100g2千円のお茶が不味いと言われても当然なんです。

返礼品で最善と思えるのは何処の家にあっても問題なく食べるような「お茶漬の素」「海苔佃煮」「梅干し」「お吸い物」みたいな物がベスト。

一般の贈り物は「K-50」「Y-30」みたいな表記があって金額が分りますが、葬儀業界の物はありません。ぶっちゃけ1万円の香典でも3.000円の物で充分。

正確な事前見積もりが出ない葬儀社は高い

葬式の見積もりは「人数」「使用品」「病院」など暫定すれば正確に出せます。それを出さないのは高額だからと追加させるからです。

胡散臭い業界でこの対応では信用などできません。

見積り項目は納得できるまで質問すべし

葬儀業界は意味不明な項目があり過ぎます。例えば「会場設営費」とあったら人件費と何が違うのかと聞くべきだし「式典奉仕料」の類も確認すべきです。

多分納得できる答えを正確に答えられる人はいないでしょう。これだけ施行してきた僕でも意味不明だし誰への奉仕料なんだ??

入会してても事前に連絡すべし

医者から逢わせたい人に逢わせてください。あと数日でしょう。など最終余命宣告されたら利用する葬儀社に連絡したり、最終確認の打合せをしましょう。

その時点の財布事情もおおよそ検討はついてるでしょうから、より具体的な相談もできるし費用も明確に近い形で出るはずです。

死後処置費用1万円~5万円

逝去すると病院、施設では開口部を塞ぐ処置、身体を拭く清拭(せいしき)が行われますが、この部分は保険が効かない支払いです。

群馬県の場合15.000円~50.000円と格差があり、個人用の浴衣が含まれてる病院、含まれない病院と様々、一度確認すると良いでしょう。

遺体に着せる物は事前に持っていく

病院で浴衣を着せる理由は「着せ易いから」です。キリスト教の人達はスーツ、洋服を着せて貰う人が多く何でも着せてくれます。

勿論、パジャマのままでも構いませんし、着せたい物があれば事前に持って行き担当看護師に置き場所を伝えておけば着せて貰えます。

浴衣が着せたければ安いスーパーで買って持っていくのもありです。

死化粧は娘や孫娘がしてあげよう

僕は美容師に化粧を教えてた人間ですから下手ではありませんが、化粧は娘さん、孫娘さんに故人の使ってた化粧品を持ってくるよう伝えます。

遺体は体温が低く化粧品も伸びませんから難しいですが、上手下手より誰が化粧したかのほうが大事です。娘や孫のほうが嬉しいでしょ。

ついでに爪を切ったり、男性なら髭を剃ってあげても良いでしょう。葬式は人任せで無く自分達家族が行った実感を得られる事が大事です。

開いた口は専用具で閉じる

病院等で白いゴムバンド(エンゼルバンド)で下顎から頭頂部を留めてくれますが、正直これで口は閉じませんし、顔に痕が残ります。

チンカラーという専用器具で閉じるのが普通でしょう。また死後に開いた口ならほぼ閉じますが、数週間など長期で開いてた口は閉じません。

どうしても閉じない時は、口まで布団を掛けておけば故人を見た人も嫌な印象になりません。

また少し開いてる目は何度も閉じれば閉じてくれますが、癌などで痩せこけた時は瞼の長さが足りず閉じないこともあります。

そんな時は目の上にガーゼか脱脂綿を置き、両側と両面テープ等で止めます。さすがに目が開いたままでは家族でも怖いでしょう。

故人が看てた位牌は棺にいれる

仏壇の中を見ると位牌が沢山入って誰の位牌かさえ分らない事があります。父方の位牌は父の棺に入れ、母方の位牌は母の棺に入れてあげましょう。

位牌を看てた人に持たせてあげるのが理に叶っていますし木製の位牌なら問題ありません。

棺に入れる。入れられない

棺に入れられる物の基本は故人の着ている物と生花程度なのですが、上の位牌のように入れても問題の無い物があります。

食べ物、刺身でも、麺類でも構いませんし菓子類、果物類も問題ありません。先に逝った配偶者の好物を持たせてあげても良いでしょう。

駄目な物は金属、プラスチック類、樹脂製の杖、メガネ、意外なのは書籍は燃え残るので駄目です。入歯は大丈夫でしょう。

メガネは拾骨した骨壺の一番上に広げて置いてあげられます。

焼骨の色について

時々薬を飲んでたから――、という人がいますが、それで骨に色が着くとは思えません。斎場担当者は入れた花の色が――、なんて言いますが花の色はそれほど付着しません。

着てた服、特に新しい服の色は落ちやすいです。新品で安物木綿の真っ赤なトランクスを履かせて火葬すれば焼骨全体がピンク色に染まります。

稀に骨髄部分が真っ黒になる事がありますが、通常なら全て燃えてしまう骨髄部が黒焦げ状態のまま残るという事なのですが正確な理由は分りません。

また都内を始めとした火葬時間の早い斎場はどうしても炭化した黒い部分があり、粉骨しても白でなくグレーになる傾向があります。

ドライアイス毎日取り替える? なんで?

葬儀屋の七不思議ともいうべき「ドライアイス交換しますね」の言葉が理解できない。ドライアイスは解けても形があればドライアイスです。

「足しますね」とか「無くなったから入れますね」なら理解できますが交換は意味がありません。

自宅安置はどうしても室温が高くドライアイスの減りも早いですから、保温シートを故人の身体の上下に敷くと保温効果は上がります。

また室温が高いと脳の腐敗が怖いですから頭部下に綿花で包んだドライアイスをV字形に敷いて頭を乗せると良いでしょう。脳の腐敗臭は凄いです。

線香は消して寝る

自宅でも施設でも同様ですが、以前のように線香を一晩中絶やさないのは止めましょう。

東日本大震災以降、寝る前、外出する時、安置した部屋から出る時は消します。地震で斎場消失、家族が亡くなったケースもあります。

自宅安置の冷房は最強

あんしん館安置の春から秋に掛けては冷房最強のままで寒くて家族はずっと部屋にはいられません。それでも死体には温かいのです。

自宅安置でも冷房は最強にして閉め切れる部屋が良いでしょう。但し季節によっては結露で障子が開かなくなったりします。

腐敗臭が出始めたら腹部全体を完全凍結、場合によっては頭部も凍結する以外防ぎようがありません。まずは死臭が出ないよう対処する事です。

遺影写真の選び方(優先順位)
  1. 写真を見た家族が笑顔になる写真
  2. デジカメなどデータ写真
  3. 故人の顔や身体に他者が被ってない写真
  4. 70代以上の人なら60代の写真でも問題ない
  5. 写真を撮る習慣があれば困ることはない
  6. 写真だけでなくスマホで動画も撮っておこう
  7. 動画は「声」も残せるのが大きい
拾骨は箸でなく手でしたいもの

何処の斎場に行っても箸を渡され「箸渡し」だとか「一つの骨を二人で」と言われますが、前橋斎場では僕自身が拾骨に入ります。

文字で書くと「箸渡し」でなく「橋渡し」ですから単なる語呂合わせでしかありません。また日本は本来土葬ですから遺骨を橋渡しなどできません。

箸を使った理由は熱いままの拾骨でしたから火傷をしない為でしかなく屁理屈を付ける必要はなく今では手で拾える斎場のほうが多いです。

勿論今でも熱いままま拾骨する斎場もありますから箸で拾いましょう。

骨の各部位説明、緑色や赤色の説明、骨粗しょう症、火葬炉の仕組みなど話し「ありがとう」「お疲れ様」の言葉を添えて各自が「手」で拾骨しています。

前橋斎場で骨の部位説明は昔からの流れ、骨を大きく残すため骨壺に納まりきれない場合、担当者が押し潰すのを見る家族の顔は曇ります。

確かそれがきっかけだったと思いますが焼骨潰しは家族にして貰い最後の首から上の部分は職員に任せる流れが定着しました。

実際に手で拾骨すれば分りますが箸とは全く別の感覚ですし、最後はワイワイ言いながら最後の最後まで温かく送れる葬式をと考えての事です。

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